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ロフトと小屋裏収納(こやうらしゅうのう)ってどう違うの?メリットとデメリットも解説!

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e-tocoアシスタントスタッフの張替由佳(はりかえ・ゆか)です!
このコラムは、不動産用語や物件の見方について、私が疑問や難しさを感じた題材をピックアップして、屋敷家好(やしき・いえよし)先生に解説していただいたものです。
皆様も私と一緒に、不動産に関するあれこれを学びましょう!
ロフトと小屋裏収納ってどう違うの?メリットとデメリットも解説!

間取図を見ていると、一部屋だけがぽつんと描かれている物件がしばしば目に入ります。
この部屋は、「ロフト」と書かれていたり「小屋裏収納」と書かれていたり。
言い方が違うだけで、意味は同じでしょ?……いえいえ、実は違うんです。
違いやメリット、デメリットを見ていきましょう!

ロフトと小屋裏収納って違うの?まずは定義を確認しよう

「ロフト」と「小屋裏収納」は、かなり似てはいますが異なるものです。
不動産業界では「居室の一部になっているのがロフト」「より物置的な位置づけのものが小屋裏収納」といった分類で扱われていますが、建築基準法ではどちらも「小屋裏物置等」として扱われていて、それぞれの定義はありません。

ちなみに、どちらにも空間内の天井高を1.4m以下、床面積を直下の階の2分の1未満に収めるという制限があり、居室としては扱われません。(延床面積に算入されません。)

ロフトとは

ロフトとは、天井高を高くした部屋の一部を2層にした上部スペースの部分を意味しています。
部屋の一部に二段ベッドが作りつけられているようなイメージです。

ロフトと小屋裏収納ってどう違うの?メリットとデメリットも解説!
いいとこ研究物件『1Fにロマン、2Fに団らんのある住まい』ロフト

居室と空間を若干共有しているので、レイアウトや広さによってはちょっとした休憩コーナーや小さな子供向けのプレイルームとして活用しやすいのが大きな特色。

また、構造上、階段がしっかりしていて比較的安全に上り下りしやすいという点も特長です。

小屋裏収納(グルニエ)とは

小屋裏収納は、天井近くに設けられた空間という点ではロフトと共通していますが、居室の一部ではないことが大きな違いと言えます。
多く見られるパターンは、天井に開閉式の入口が設けられており、折り畳み式や取り外し式のはしごを使って上り下りする形です。

東久留米市南沢4丁目 新築分譲住宅
いいとこ研究物件『公園に囲まれた子供の笑顔と陽光あふれる明るい住まい』小屋裏収納

構造的にも密閉空間になりやすく、暑い季節には特に湿度と熱気がこもりやすいこともあり、人が過ごすのには向かないことが多いというのもロフトとの違いです。

ロフトや小屋裏収納(グルニエ)のメリット

実は建築基準法上は違いがなかった「ロフト」と「小屋裏収納」。
居室ではないということで、税制上のメリットもあるのが特長です。
また、居室と空間を共有しているロフトならではのメリットもあります。

固定資産税をおさえつつデッドスペースを活用できる

ロフトや小屋裏収納(グルニエ)は、天井高を1.4m以下、床面積を直下の階の2分の1未満に収めるという制限はあるものの、居室扱いにはならず(延床面積に算入されない為)、固定資産税の課税対象にならないという特長があります。
このため、居室の一部を収納スペースにするのに比べ、ランニングコストを抑えつつ収納空間を確保できるというメリットがあります。
また、天井裏などのデッドスペースになりがちな空間を収納として活用することで広々とした住まいにしやすいのもメリットです。

部屋が広く感じられて解放感があるロフト

ロフトの場合は設計上、居室の天井を高くする必要があり、部屋全体が広く、また解放感のある空間になるというメリットがあります。
また、ロフト部分に明り取りの窓が設けられている設計など、採光面の向上につながるケースも。

ロフトならではのゆるいつながりと個室感のいいとこどり

こちらもロフトのメリットになりますが、居室と空間を共有していることから、声が届いたり合図を送れたりなどロフト側と居室側でゆるくつながれるという特徴があります。
それでいながら、完全にオープンではなく少々の隔たりがあり、個室感も実現されているのがロフトの大きなポイント。

ロフトと小屋裏収納ってどう違うの?メリットとデメリットも解説!

まだ個室を持つには早い年齢のお子さんの遊び場や、ちょっとした書斎コーナーなど、収納以外にもアイデア次第で活用しやすいというメリットがあります。

ロフトや小屋裏収納のデメリット

クローゼットなどと比較すると広く設計しやすく、収納量も頼もしそうな小屋裏収納ですが、使い方をしっかりシミュレーションしないと十分に活用できない可能性も……。
また、室内の環境的にも収納に向かないものがありますので、事前に調べておく必要があります。

熱や湿度がこもりやすく、メンテナンスが必要

天井に近いことから、気温が上がりやすいというのがロフトや小屋裏収納が持つデメリット。
特に小屋裏収納は湿度も高くなりやすいことから、熱や水分で変形しやすいものや精密機器などの収納は避けた方が良いとされています。
また、カビたりしないように定期的に換気するなどのメンテナンスが必要なケースも。

ロフトのある居室は空調が効きにくくなる

天井を高くすることで設計できるロフトですが、空間が広く感じられる一方、空調が効きにくくなるというデメリットも。
特に冬場は、居室側でエアコンを入れても天井の高さからなかなか室内が暖まらず、冷えに悩まされることもあります。
床暖房などと組み合わせるなど工夫が必要になります。

計画性を持って収納しないと出し入れが大変になりがち

天井裏に荷物を運んだり出したりするため、重いものや大きなものは収納しづらいというデメリットがあります。
特に、階段ではなくはしごを使用しているケースでは、危険度も増します。

ロフトと小屋裏収納ってどう違うの?メリットとデメリットも解説!

また、広いがゆえに、ついついいろいろなものを置いてみたくなりますが、使う頻度や大きさを考慮して計画性を持って収納しないと、出し入れが非常に困難になり、最終的には忘れられた倉庫のようになってしまうことも……。
定期的な棚卸なども必要になってくるため、暮らしの作業を減らしたい方には不向きかもしれません。

ロフトなどのある住まいがオススメな方と適さないケース

ロフトや小屋裏収納のある住まいがオススメな方、適さない方をピックアップしてみました。
ライフスタイルや将来を考慮して、メリットとデメリットを検討してみましょう。

ロフトのある住まいがオススメな方

  • レジャー用品や季節のオーナメントなど、普段は使用しない小物が多い方
  • ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど軽いけどかさばるものを多めにストックしておきたい方
  • 子供が小さいうちはプレイルームに、大きくなったらプチ書斎に……とフレキシブルに使える空間がほしい方

ロフトのある住まいが適さないケース

  • 足腰にトラブルがあり、階段やはしごの上り下りが難しい方
  • 面倒なことは好きじゃない……収納や取り出しにひと手間かかるのがネックに感じる方
  • ミニマル主義の方

収納として使うのがベストなケースと、居室のようにも使えそうなケースと様々なロフトがあります。
小屋裏収納も、広さや配置によっては収納できるものに違いが出てくるため、ライフスタイルによっては十分に活用しきれないことも……。
その物件のロフトや小屋裏収納の特徴をよく理解して、物件選びに活かしたいですね!

ロフトや小屋裏収納のある”いいとこ”研究物件もチェック

「居室として扱えない部屋」でも、ちょっとした休憩コーナーとして活用できそうなロフトもあり、そのあり方は物件によって様々です。
家の数だけ”いいとこ”がありますので、様々な物件を見て見識を深めていきましょう!

"ロフト・小屋裏収納"の物件はこちら!

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