リビングが2Fにある住まい、メリットとデメリットは?
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このコラムは、不動産用語や物件の見方について、私が疑問や難しさを感じた題材をピックアップして、屋敷家好(やしき・いえよし)先生に解説していただいたものです。
皆様も私と一緒に、不動産に関するあれこれを学びましょう!
目次
いろいろな物件を見ていると、LDKが1Fに位置している住まいが多い中、時々2FにLDKがある物件を見かけることもありますよね。
2Fにリビングのある間取の住まいを見て、「正直、住みやすいかどうかが不安……」と思う方もおられるかも?
リビングが2Fにある場合、どんなメリットとデメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう!
「陽当りの良さ」だけじゃない!2Fリビングの6つのメリット
家族がくつろぐリビング、やっぱり広さや陽当りがあると嬉しいですよね。
しかし立地や土地の広さによっては、部屋の広さを確保しづらかったり日照時間が短くなってしまったりすることも……。
マイナス条件を建物設計でカバーするのが、2Fリビングです。
また、住みやすさの点では、プライバシーや動線も重要な要素ですが、2Fリビングではそうしたポイントでもメリットがあります。
陽当りを確保しやすい
部屋の位置が高くなるため、陽当りが良くなるというのが大きなメリット。
周辺の建物の影にもなりにくく、日照時間が長いというポイントもあります。
日中はあまり使用しない寝室などを日陰になりやすい1Fに配置することで、住まいの印象を明るくするという合理的な設計と言えます。
プライバシーを確保しやすい
せっかく陽当りの良いリビングでも、通行人から室内が丸見えになっていては、カーテンを閉じたままにせざるを得ませんよね。
その点、リビングが2Fにあれば、道からリビングが見えることはほぼありません。
安心して開放感を満喫できます。
リビングからの眺望が良くなりやすい
立地にもよりますが、ほとんどの戸建住宅は2Fの方が眺望が良いもの。
リビングからの眺望を楽しめるのも、2Fリビングのメリットです。
プライバシーを気にして敷地に目隠しの塀を建てたりカーテンを締めたりする必要もないので、開放感のある景色を楽しむことができます。
リビングからバルコニーの動線が良い
2FにLDKを配置することで、バルコニーをリビングに直結した設計にもできます。
リビングとバルコニーがつながっているのは、マンションでは一般的なつくりですよね。
リビングの開放感を強調するだけでなく、お庭がない住まいでもバルコニーでガーデニングを楽しんだりもできます。
狭小住宅でもリビングの広さを確保しやすい
敷地面積が狭い土地でも、お風呂や洗面所を1Fにして2FにLDKを設ける形にすることで、リビングの広さを確保できます。
充分な広さを持たせられれば、来客時も居心地の良い空間に。
また、各個室を少々狭くしてLDKを広くすることで、家族がリビングに自然と集まる住まいになりやすいというメリットもあります。
家族間のコミュニケーションを大切にしたい方には嬉しいポイントですよね。
耐震性が良くなりやすい
リビングのような広い空間を1Fに設ける場合、家を支える柱や壁が少なくなります。
一方、2Fリビングの設計では、1Fに個室を複数設けることが多く、1Fに柱や壁が多くなり、結果として耐震性が高まるというメリットがあります。
大きな地震が増えている昨今、住まいの耐震性も気になるところ。
構造的に耐震性が高いというのは、安心感がありますね。
階段の利用がネック……2Fリビングの5つのデメリット
陽当りの良さやプライバシーの確保など2Fリビングには快適な面も多い一方、デメリットも存在します。
主な難点は「移動」に関するもの。
玄関からLDKが遠くなる分、負担となる面もあるようです。
階段の上り下りが負担になることも
LDKが2Fにあることで、必然的に階段の上り下りの機会が増えます。
たくさん食材を購入した際や体に怪我がある時など、階段の上り下りが負担に感じられることも……。
また、個室が1F、LDKが2Fになっていることで、家族の病気など介護が必要とされる場合も、家の中での移動や階段がネックになるかもしれません。
2Fリビングの住まいを選ぶ場合は、こうしたケースも考慮に入れて検討する必要がありそうです。
来客対応時の移動が長くなる
リビングが2Fにある場合、玄関からの移動距離が長くなりがち。
来客や宅配などの対応に、2Fから玄関に移動するのに時間がかかることが負担に感じられるかもしれません。
また、例えば来客がご高齢の方だった場合など、リビングに移動してもらう際に、移動距離の長さや階段を利用するという点がネックになることも……。
来客が多いご家庭には特に考慮が必要なポイントと言えそうです。
子供や家族の在宅状況が把握しづらくなる場合も
1Fに個室を設けることで、2FのLDKからは1Fの状況が把握しづらくなるというデメリットがあります。
玄関から個室まで、リビングやキッチンのそばを通らずに移動できるため、LDKにいる際は家族の帰宅や外出に気づきにくくなるかもしれません。
子育て世代のご家庭では、特に間取を慎重に検討する必要がありそうです。
また、玄関ドアにドアベルを設置するなどの工夫でも、コミュニケーションを充実させることができるかもしれません。
夏場にLDKが暑くなりやすい
2FにLDKを設けた場合、陽当りが良いというメリットの一方、室内の気温が上昇しやすいというデメリットもあります。
陽当たりの良さと日照時間の長さ、また温かい空気は上の方にたまるという性質のため、主に夏場のLDKは気温が高くなりがちです。
エアコンの効きが悪かったり、電気料金が高くなったりといったマイナスも生じる可能性がありますので、入居の際には室外機の置き場所や配電などをしっかり検討する必要があります。
1Fの防犯強化が必要になる
2FのLDKで過ごす時間が多いと、玄関や窓など1Fの戸締まりを忘れていた場合に気づきにくい可能性があります。
外構部分に玉砂利を敷いたり、最新の施錠システム取り入れるなど、防犯面でより一層の強化を検討した方が良いでしょう。
2Fリビングがオススメな方と適さないケース
2Fにリビングの住まいがオススメな方、適さないケースをピックアップしてみました。
ライフスタイル、また将来を見据えて、メリットとデメリットを検討してみましょう。
2Fリビングがオススメな方
- リビングの居心地の良さを重視する方
- 狭小住宅で車庫を造りたい方
2Fリビングが適さないケース
- 高齢な方など、足腰が弱く階段利用がつらい家族がいる
- 来客が多く、玄関とLDKの行き来が多い
- 暑さに弱いペットがいるなど室温上昇を抑えたい
メリットとデメリット、どちらにより多く当てはまるか、バランスを考えることも大事ですね……!
2Fリビングがある”いいとこ”研究物件もチェック
同じ2Fリビングでも、立地条件や間取によって”いいとこ”ポイントがそれぞれ異なってくるのが不動産の面白さ。
家の数だけ”いいとこ”がありますので、様々な物件を見て見識を深めていきましょう!
"2Fリビング"の物件はこちら!
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