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えっ!?こんな企業が!?意外な分譲元のマンション

えっ!?こんな企業が!?意外な分譲元のマンション

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e-tocoアシスタントスタッフの張替由佳(はりかえ・ゆか)です!
このコラムは、不動産用語や物件の見方について、私が疑問や難しさを感じた題材をピックアップして、屋敷家好(やしき・いえよし)先生に解説していただいたものです。
皆様も私と一緒に、不動産に関するあれこれを学びましょう!

目次

大手総合商社や鉄道会社など、不動産会社以外の企業がマンションデベロッパーとなっているケースは多く存在します。
今回は、そんな中でもことさらに意外な企業が手掛けたマンションをご紹介します。

食品系や映画系など……意外な会社が分譲元のマンション

不動産のイメージがほとんどない企業が、実はマンションブランドを持っているというケースもあります。
百貨店やホテルといった業種から、化粧品や信販系、製菓など、意外な企業の名前がマンションの分譲元として記載されていて、思わず「えっ!?」と声をあげてしまうことも……。

東映株式会社

荒波をバックに三角形のロゴが飛び出すオープニングでおなじみの、映画の製作、配給、興行を手掛けている会社です。
シネマコンプレックス、ゴルフ場、ホテルの運営も手掛けており、70年代後半からはマンションや建売住宅の販売も行っていました。
マンション建設では自社ブランド「ハイラーク」を持っています。

ハイラークシリーズ

ハイラーク子安 (写真提供: 物件写真.net)
ハイラーク子安 (写真提供: 物件写真.net)

施工は長谷川工務店などが手掛けており、首都圏を中心に、今でも多く見かけることができます。

森永製菓株式会社

エンゼルパイやチョコボールなど、子供の頃に一度は食べたことがあるお菓子をたくさんリリースしている大手の菓子製造業の企業です。
森永グループには、ファイナンス系やゴルフ場運営を手掛ける子会社もあり、かつてはマンションの自社ブランド「アルカサーノ」を販売していました。

アルカサーノシリーズ

アルカサーノ中目黒 (写真提供: 物件写真.net)
アルカサーノ中目黒 (写真提供: 物件写真.net)

1980年代に、都内に展開されたマンションブランドです。

日本信販株式会社(現・三菱UFJニコス株式会社)

クレジットカードの会社である日本信販株式会社も、かつてマンション販売を手掛けていました。
現在は、様々な企業と合併して、三菱UFJニコス株式会社という社名になっています。

アドリームシリーズ

大阪や兵庫を中心に、平成初期に展開されていたマンションシリーズです。

コンドミニアムシリーズ

大阪や兵庫を中心に、昭和50年代に展開されていたマンションシリーズです。

株式会社 東急百貨店

東急電鉄を擁する東急グループの一角を占める大手デパートです。
東急ハンズ、東急ストア、109などもグループとなっています。
東急電鉄もドレッセシリーズなどマンションブランドを展開していますが、東急百貨店からも複数のマンションブランドを展開しています。

東急ロワール

東急ロワール駒沢 (写真提供: 物件写真.net)
東急ロワール駒沢 (写真提供: 物件写真.net)

現在確認できるのが「東急ロワール駒沢」のみなので、もしかするとこの1棟のみの展開かもしれません。

東急クリエール

東急クリエール藤が丘B館 (写真提供: 物件写真.net)
東急クリエール藤が丘B館 (写真提供: 物件写真.net)

埼玉県や神奈川県を中心に、昭和後期から平成初期にかけて展開されていたマンションブランドです。

株式会社 西武百貨店(現・株式会社そごう・西武)

西武鉄道から誕生した大手デパートで、現在は3社で合併して株式会社そごう・西武という社名になっています。

アドミレー

アドミレー成増 (写真提供: 物件写真.net)
アドミレー成増 (写真提供: 物件写真.net)

昭和後期に都内に展開されていたマンションブランドです。

株式会社 東武百貨店

東武鉄道を擁する東武グループの大手デパートです。

ベルテ

都内を中心に、昭和後期から平成初期にかけて展開されていたマンションブランドです。

株式会社 京王百貨店

京王電鉄を擁する京王グループの大手デパートです。

花見川ライオンズプラザ

京王百貨店が展開するマンションはこの1棟のみかもしれません。

日本リレント化粧品株式会社

「YOKIBI」などのシリーズを展開する化粧品会社です。

リレント早稲田

1977年に分譲されたマンションです。

リバーパーク桜木

足立区千住桜木に1975年に分譲されたマンションです。

株式会社 パレスホテル

皇居の目前に佇む「パレスホテル東京」をはじめとしたパレスホテルチェーンを展開する企業です。
ホテルチェーン運営のほか、土地建物の賃貸なども手掛けていますが、マンション分譲の実績もあります。

ロイヤルパレス山王

ロイヤルパレス山王 (写真提供: 物件写真.net)
ロイヤルパレス山王 (写真提供: 物件写真.net)

大田区山王にて1998年に分譲されたマンションです。
主にホテル設計を手掛ける株式会社 観光企画設計社が設計を行い、株式会社 パレスホテルが分譲しています。

アパ株式会社、アパホーム株式会社

アパホテルのアパグループの傘下企業です。
グループ内にはアパマンションが「アパガーデン」「プレミア」、「CONOE」などのブランドを展開しています。

アパガーデンコート

首都圏や大阪を中心にアパ株式会社が分譲するマンションブランドです。

コノエ

都内や大阪を中心にアパホーム株式会社が展開する高級マンションブランドです。

日本信託銀行株式会社(現・三菱UFJ信託銀行)

現在は、三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)に吸収合併されている銀行です。
昭和後期から平成中期にかけて、5棟ほどが分譲されています。
ブランド名は特に定められておらず、首都圏を中心に建築されていました。

住友信託銀行株式会社(現・三井住友信託銀行株式会社)

三井住友トラスト・ホールディングス傘下の信託銀行です。

トラスティ若宮

住友信託銀行株式会が展開するマンションはこの1棟のみかもしれません。

中央三井信託銀行株式会社(現・三井住友信託銀行株式会社)

三井住友トラスト・ホールディングス傘下の信託銀行です。

パルセ富久、サニーサイド吉祥寺

中央三井信託銀行株式会社が展開するマンションはこの2棟のみかもしれません。

株式会社ミツウロコ

石油製品やLPガス、固形燃料などの販売を中心に事業展開する株式会社ミツウロコグループホールディングスの中で、住宅、オフィスビル、商業施設などの開発・賃貸を手掛けるのが、株式会社ミツウロコです。

ジュネシオン

首都圏を中心に、1970年代後半から1980年代にかけて展開されていたマンションシリーズです。

株式会社 大塚家具

「IDC大塚家具」で全国にショップを展開する大手家具販売会社。
現在は、株式会社 ヤマダホールディングスの子会社となっています。

桔梗ハイツ

都内に1980年代前半に展開されていたマンションシリーズです。

株式会社 東芝

東芝グループの中核企業となる日本でも有数の電機メーカーです。
事業の分社化を完了しており、現在では純粋持株会社となっています。

東芝コーポ

「東芝〇〇コーポ」という名称で1970年代に神奈川県を中心に展開されていたマンションシリーズです。
多棟タイプのマンションが多く見られます。

東京電力株式会社(現・東京電力ホールディングス株式会社)

国内屈指の大手電力会社。
現在は、東京電力ホールディングス株式会社となっています。

パークハウス ザ・ガーデンウエストハウス

三菱地所との提携で建築されたマンションです。
東京電力株式会が展開するマンションはこの1棟のみかもしれません。

日本郵便株式会社

郵便事業の運営と郵便局の運営を行う総務省所管の特殊会社で、日本郵政株式会社の100%子会社です。
かつては国有事業だった郵便事業が民営化し、現在の形となっています。

ザ・パークハウス中野弥生町テラス

日本郵便株式会社と他社との提携により建築されたマンションです。
日本郵便株式会社が展開するマンションはこの1棟のみかもしれません。

メルシャン株式会社

国内最大手ワインメーカーであり、キリンホールディングス株式会社の子会社です。
輸入ワインの取り扱いのほか、山梨県や長野県に自社畑を所有し、葡萄栽培からワイン醸造まで手掛けており、「シャトー・メルシャン」シリーズのワインは世界的コンクールでも高い評価を得ています。

ボヌール成田、ルシェール代官山

ルシェール代官山 (写真提供: 物件写真.net)
ルシェール代官山 (写真提供: 物件写真.net)

1996年、1997年にメルシャン株式会社が売主となってリリースされたマンションです。
メルシャン株式会社が展開するマンションはこの2棟のみかもしれません。

時代を反映した、レア度の高いマンション

えっ!?こんな企業が!?意外な分譲元のマンション

意外な企業が手掛けているマンションは、実はたくさんあるんですね!
「物件いいとこ探し e-toco」が調査した範囲では、建築や不動産に無関係の業種の企業が方向転換してマンション建築を主な事業にしていたというわけではく、不動産部門を抱える大企業でマンション建設を手掛けていたケースが多く見られました。
これは、高度経済成長期でのマンション需要の高まりに応じ、多くの大企業がマンション販売に参入したことによるものです。
中には、福利厚生の一環として、社員に向けてマンションを販売するといったケースもあったようです。
その後、マンションの供給の増加や法規制の強化に伴い、市場の需要は、マンション建築に対する専門性の高さが重視されるようになっていき、不動産事業を中核とする企業以外はほとんどが撤退していきました。

今回ご紹介したマンションは、かつての時代を表す象徴とも言える物件です。
建築した企業の関係者にとって、特別な意味を持つマンションとなっているのではないでしょうか。
こうしたマンションは、今後ますますレア度が高まっていくことが予想されます。
もし見かけた際には、高度経済成長期の日本に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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