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テラスハウスはシェアハウスという意味じゃない!定義やメリットなどを解説

テラスハウスの例

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e-tocoアシスタントスタッフの張替由佳(はりかえ・ゆか)です!
このコラムは、不動産用語や物件の見方について、私が疑問や難しさを感じた題材をピックアップして、屋敷家好(やしき・いえよし)先生に解説していただいたものです。
皆様も私と一緒に、不動産に関するあれこれを学びましょう!

テレビ番組から「たくさんの部屋があって複数人での共同生活にぴったりの物件」というイメージがつきがちな「テラスハウス」。
不動産では、「テラスハウス」は「連棟式住宅」として扱われていて、まったく違う意味を持つ言葉です。
「テラスハウス」の定義とメリット、デメリットを解説します!

テラスハウスとは

テラスハウスを日本語にすると、「連棟式住宅」が該当します。
簡単に言うと、2階または3階建ての長屋になっている物件のことです。
集合住宅のメゾネットタイプと異なるのは、メゾネットが1つの建物の中に複数階の区分がある構造となっているのに対し、テラスハウスは一戸建が横並びに合体した構造となっている点です。
落語などに度々登場する「三軒長屋」といった言葉も、テラスハウスに該当します。
また近年ではタウンハウスと言われることも。

テラスハウスの例
テラスハウスの例

メゾネットの場合は、一般的なマンションと同様に、共通のエントランスを持つ形になりますが、テラスハウスは各区分にそれぞれ一戸建と同様に玄関があるという点も、違いのひとつです。

テラスハウスのメリット

テラスハウスのメリットとして、一戸建に近い感覚でありながら、一戸建よりも物件価格が割安という点が挙げられます。
マンションとは違い、別の世帯が上下階に接することがないため、足音に関する問題は少ないと言えます。(ただし、壁が隣の世帯に接しているため、階段を上り下りする足音や生活音などが響くケースもあります)
また、2~3階建で生活空間をフロアごとに区切ることができるため、在宅で仕事をする場合に、仕事用の空間とプライベート空間を切り分けやすいといったメリットもあります。

一戸建に近い感覚で暮らせて戸建住宅よりも割安

テラスハウスは、一戸建に近い感覚の住宅でありながら、戸建住宅よりも割安というメリットがあります。

コストをおさえて一戸建に住みたいという希望なら、テラスハウスも注目したいところ。
ただし、建替の自由度などを求める場合には、テラスハウスよりも戸建住宅がおすすめです。

足音による騒音のトラブルの心配が少ない

一戸建に近い構造のテラスハウスは、他世帯と上下階で接することがないため、足音が階下に響くことを心配する必要がないのがメリットのひとつです。

ただし、隣の世帯とは壁でつながっているため、階段を上り下りする音や生活音などが隣同士響いてしまうことも。
間取や遮音性能についてよく確認する必要もあります。

パブリックな空間とプライベートな空間に分けやすい

2~3階建となるテラスハウスでは、家の中をリビングなどのパブリックな空間と寝室などのプライベートな空間に分けやすいこともメリットです。
パブリックスペースがない方の階に寝室を設けるといった工夫をすることで、来客時にもプライバシーを守りやすいというメリットがあります。

テラスハウスはシェアハウスという意味じゃない!定義やメリットなどを解説します

また、テレワークなど在宅での仕事にも対応しやすい点もメリット。
仕事用の空間とプライベートの空間を分けたり、あるいは家族が集まるリビングと仕事部屋を違う階にするなど、生活スタイルに合わせて空間を分けることも可能です。

生活リズムが異なる家族が暮らしやすい

プライベート空間とパブリックな空間を分けやすいことから、生活リズムが異なる家族も快適に暮らしやすいというメリットも生まれます。

例えば、子供が寝ている時間にお父さんが帰宅するといった場合にも、玄関やリビングのない階に子供部屋を設けることで、子供の睡眠を妨げられることなく過ごせます。

テラスハウスのデメリット

一戸建感覚に近いものの、戸建住宅ほどには自由度がないのがテラスハウスのデメリットと言えます。
また、隣接する世帯と壁がつながっていることから、生活音の問題が生じる場合もあります。

隣接する世帯間で騒音トラブルが生じることも

テラスハウスは上下階は他世帯と接していませんが、横は隣の世帯と壁がつながっています。
このため、壁に面した階段を上り下りする音や生活音などが隣同士響いてしまうことがあり、時には騒音トラブルにも。
間取や遮音性能について、よく確認する必要があります。

一般的な戸建住宅よりも狭い

2~3階建の構造で一戸建のような間取になっているテラスハウスですが、一般的な戸建住宅と比較するとやや狭い傾向があります。

テラスハウスはシェアハウスという意味じゃない!定義やメリットなどを解説します

そのため、階段の幅が狭かったり勾配がきつい物件も見られます。
バリアフリー住宅としては不向きなことが多いでしょう。

建替やリフォームの自由度が少ない

生活する上では一戸建感覚に近い一方、リフォームなどに制限があるのがテラスハウスのデメリット。
隣接する世帯とつながっているため、構造的な制約なども大きいのが実情です。
同様に、建替が困難なケースも珍しくありません。

住宅ローンを組めない場合がある

一戸建と比較して割安なテラスハウスですが、一方で、住宅ローンが組めないケースが珍しくありません。
テラスハウスの購入にあたっては、現金での支払いを前提とした資金計画を立てる必要があります。

テラスハウスがオススメな方と適さないケース

テラスハウスがオススメな方、適さない方をピックアップしてみました。
ライフスタイルや将来を考慮して、メリットとデメリットを検討してみましょう。

テラスハウスがオススメな方

  • 小さなお子さんのいるご家庭
  • テレワークなど在宅で仕事をしている方
  • 生活リズムが家族ごとに異なっているご家庭
  • 現金一括で購入を希望する方

テラスハウスが適さないケース

  • 住まいを自分好みにリフォームしていきたい方
  • 音に敏感な方
  • 足腰に不具合がある方
  • 自己資金が少なく住宅ローンを組みたい方

テラスハウス物件のデメリットが、バリアフリー性の低さと改装の自由度の低さ。
一方、比較的低コストで一戸建のような暮らし方が可能というメリットもあり、ライフスタイルによってはテラスハウスはコストパフォーマンスの良さが大きな魅力になりそうです。

テラスハウスの”いいとこ”研究物件もチェック

テラスハウスも、間取や仕様によってメリットやデメリットが大きく変わることもあり、その在り方は物件によって様々です。
家の数だけ”いいとこ”がありますので、様々な物件を見て見識を深めていきましょう!

"テラスハウス"の物件はこちら!

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