あなたに合うのは一戸建?マンション?物件タイプとの相性をチェックしよう!
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このコラムは、不動産用語や物件の見方について、私が疑問や難しさを感じた題材をピックアップして、屋敷家好(やしき・いえよし)先生に解説していただいたものです。
皆様も私と一緒に、不動産に関するあれこれを学びましょう!
目次
住まいを購入しよう!と思い立った時、「一戸建とマンション、どっちにしよう?」と悩むことはよくある話です。
もちろん、最初から「住むなら絶対、一戸建!」「駅近くに新築したあのマンションが気に入ったから、あそこ以外考えられない!」と心に決めて物件購入に至るケースもありますが、そうした場合であっても、参考のためにといろいろな物件を見ていくうちに迷いが生じてくることもしばしば……。
しかし、物件と人には相性があります。
ご自身と合うのは《一戸建》《マンション》どちらなのかを考える参考として、ライフスタイルに合わせたチェックポイントをピックアップします!
ライフスタイルから見る!物件タイプとの相性チェックポイント
ご家族を含めたご自身のライフスタイルを再確認することは、快適な住まい選びのためにはとても重要なプロセスです。
実際の暮らし方を自覚せずに住まいを選んでしまうと、思わぬ面で不便を感じるようになったり、せっかくつけた設備を使わず無駄にしてしまうといったことが生じてしまうかもしれません。
例えば(極端な例ですが……)、プールのある一戸建に憧れて、そういう物件を購入した後になってから、「泳ぐのは好きだけどプールの管理が面倒」と感じることに気づいて使わずじまいになってしまったらもったいないですよね。
この場合、「家族みんな、水質管理や後片付けは面倒に感じるタイプ」ということが理解できていれば、自宅にプールはいらないという結論に至り、その分の予算を別の設備や将来の備えに回すことができたわけです。
自宅時間を重視したいインドア派?DIYが好きなタイプ?住まいにコストをかけたくない?将来設計はどう考えている?ご近所付き合いのスタンスは?
……などなど、物件探しと並行して考えておくべきポイントをピックアップして、一戸建とマンションの特徴を比較していきます。
それぞれのポイントで、どちらにより近い考え方か、改めて見直してみてはいかがでしょうか。
お金のかかり方が気になる?トータルコスト
住まいの購入や維持でかかるコストをトータルに見た時、どちらがよりコストがかかるかという点も、物件選びのポイントになります。
物件の立地や設備仕様など様々な条件に左右されますが、一般的な傾向としては、4,000万円の一戸建と3,000万円のマンションは、数十年間所有した場合におおよそ同じコストになると言われています。
《トータルコスト》から見る一戸建
物件価格に加えて、税金とメンテナンス費用が必要になります。
敷地内に駐車場を設けた場合、駐車場代がかからないというメリットがあります。
また、メンテナンス費用は、自己判断でコストのかけ方を選べるというのもメリットです。
《トータルコスト》から見るマンション
物件価格と税金は一戸建と同様ですが、マンションでは毎月の管理費と修繕積立金が必要になります。
特に修繕積立金は、建物の修繕の度合いによって追加徴収されたり値上がりすることも。
また、車が必要な場合は、別途駐車場代も必要になります。
カスタムするのが好き?改築しやすさ
家族も時と共に変化していきます。
子供部屋を増やす必要ができたり、同居した親の部屋が必要になったり、空いた部屋をリビングにつなげたり……間取の変更が必要になる場面も出てくるかもしれません。
また、DIYが好きで、バルコニーをオシャレに改造するなど自分で住まいに手を加えるのが趣味という方にとっても、改築のしやすさは気になるポイントではないでしょうか。
《改築しやすさ》から見る一戸建
基本的には改築は自由です。
自分で内装や外装を変更することも自由ですし、間取の変更や建替えといったことも問題なく行えます。
《改築しやすさ》から見るマンション
持ち家であっても、かなり制限がかかります。
バルコニーや玄関前などは共用設備扱いとなるため、基本的には手を加えることができないマンションがほとんどです。
室内も、設計上の制約が大きい傾向があり、間取の変更も一戸建と比較すると自由度が低いでしょう。
将来への備えを重視する?資産価値
物件の資産価値も気になるポイントです。
購入した物件をそのまま終の棲家とするか、あるいは将来的には手放して暮らしのサポートが付属した物件に移動するかなど、どのように備えるかの考え方も重要になってきます。
不動産の資産価値を重視するのであれば、自分で資産価値をコントロールしやすい物件タイプを選ぶ方が良いかもしれません。
《資産価値》から見る一戸建
立地と建物のメンテナンスに左右されます。
資産価値の判断において一番重視されるのは立地ですが、建物の状態によっては土地の資産価値を損なうケースも……。
逆に、きちんとメンテナンスして快適な状態をキープできていれば、建物が資産価値としてプラスに働くこともあります。
《資産価値》から見るマンション
一戸建と同様、立地は重要ポイントです。
マンションの場合、その建物全体の状態も判断基準に含まれるので、修繕が十分ではなかったり、マンション内で事故が起きたりすると、室内を綺麗に保っていたとしても資産価値を減じてしまうということがあります。
個人の努力だけではコントロールしづらいというのがデメリットです。
マメな性格かどうか?住まいのメンテナンス
生活するにつれ、住まいも少しずつ経年劣化していきます。
一戸建とマンションでは、室内外のメンテナンス面が最も大きな違いと言えるかもしれません。
《メンテナンス面》から見る一戸建
すべて自己負担になります。
メンテナンスしないという自由もありますが、一戸建住宅は、屋根や外壁などは数年に一度はメンテナンスをしないと建物の傷みを早めてしまうおそれがあり、資産価値を求める場合にはこまめなメンテナンスは必須です。
《メンテナンス面》から見るマンション
管理組合や管理会社が修繕計画などをたてて実施してくれるので、基本的には自主的にメンテナンスを行う必要はありません。
マンションによっては、自分も修繕計画の立案や修繕作業に参加したりする必要が出てくることはあります。
また、毎月の修繕積立金や管理費という形でメンテナンス費用がかかる形になります。
自由度と利便性のどちらを重視?住まいの設備
現代は、食洗器や床暖房など、暮らしを快適にしてくれる便利な設備がたくさんあります。
一戸建では設備の取捨選択ができるというメリットがある一方、マンションでは住人の多さを活かして便利な設備が設けられているというメリットがあります。
《住まいの設備》から見る一戸建
一戸建の中でも、建売住宅と注文建築住宅では、設備の取捨選択の範囲が異なります。
注文建築住宅ではかなり自由度が高く、メーカーや製品もこだわって選んだり、または特注することができますが、建売住宅の場合はメーカーが提案した中から選ぶ形がほとんどです。
そのかわり、建売住宅で提案される設備の場合は、その時期に人気の高い品を割安に購入できるというメリットがあります。
《住まいの設備》から見るマンション
基本的には、設備の選択の自由度は、建売住宅と同程度もしくはそれ以下です。
室内の設備は、オプションとして選ぶ(例えば、床暖房を設置する、キッチンのコンロをIHに変更するなど)という自由度があるマンションも増えていますが、デベロッパーが造りつけた仕様そのままというケースもあります。
また、大規模マンションの場合、共用施設として、建物内のゲストルームや会議室が利用できたり、マンション住民だけが利用できるスポーツジムが設けられているケースも。
さらに、24時間常駐のコンシェルジュや防犯関連のサービスが安価に利用できる点も、主に大規模マンションならではのメリットです。
資産運用に興味がある?売却しやすさ
将来設計によっては、購入した物件を終の棲家とするか、売却も視野に入れるかの選択が必要になります。
もし住み替えも考慮に入れる場合は、売却のしやすさもチェックポイントになるでしょう。
《売却しやすさ》から見る一戸建
築年数が経ち過ぎた物件の場合は、ほぼ物件価値は土地のみになる傾向があります。
綺麗な状態を保っていても、数十年が経過した物件となると、想像以上に売却額が低くなると考えた方が良いかもしれません。
ただし、年数によっては状態の良い建物であれば資産価値が高く評価されることもありますので、メンテナンスはやはり重要です。
また、建売住宅よりは注文建築住宅の方が高く評価される傾向にあります。
しかし、デザイナーズ住宅で非常に個性が強いデザインであったり、狭小住宅という場合は、売却の成立まで時間がかかることが多いようです。
《売却しやすさ》から見るマンション
駅から徒歩5分圏内など立地条件が良好で大手不動産会社が分譲したマンションであれば、築年数が経っていても売却しやすい傾向にあります。
ただし、駅から遠い立地や、エレベーターのない物件の上層階などは、売却がスムーズでないことも。
マンションもまた、室内のメンテナンスが売却しやすさにおいて非常に重要です。
不労所得に興味がある?賃貸しやすさ
持ち家のメリットのひとつは、一時的に引っ越しすることになっても賃貸に出して不労所得を得られるという点です。
とはいえ、借り手がつかないことには家賃収入は得られません。
一戸建とマンションでの賃貸しやすさの違いもチェックポイントです。
《賃貸しやすさ》から見る一戸建
一戸建はファミリー層の需要が高いため、駅から徒歩10分圏内で、かつそのエリアの学校の学力レベルが平均以上であれば借り手が見つかりやすい物件となります。
交通手段がバス便だったり、築年数が相当に古かったり、狭小住宅だったりすると、借り手がつきにくい傾向があります。
一方、少々のマイナスポイントがある物件であっても、都市部で駐車スペースが車2台分ある住宅の場合は、需要が高い物件になります。
《賃貸しやすさ》から見るマンション
駅から徒歩5分圏内などの立地条件が良好な大手分譲マンションであれば、築年数が経っていても賃貸の需要が高い傾向があります。
ただし、駅から遠い立地や、エレベーターのない物件の上層階などは、賃料設定によっては借り手がなかなかつかないことも……。
交流範囲を広げたいタイプ?ご近所付き合い
ご近所付き合いも、ライフスタイルに関わるチェックポイントと言えます。
地域の特性にもよるので一戸建とマンションだけで分けて考えるのはやや難点がありますが、傾向として参考にしておくと良いかもしれません。
《ご近所付き合い》から見る一戸建
自治会や子供会など、付き合いは密な傾向があります。
特に古くからの街や地方では、お祭りや地域内の清掃といった行事もあり、地域の人々と何かと接する機会も増えます。
また、両隣やお向かいの住戸とは、日ごろからきちんとしたお付き合いが必要な場合も。
古くからの住宅街に引っ越す場合は、地域に溶け込むのに苦労するケースもありますが、大規模開発などで一気に多くの世帯が入居してくるような場合は、近隣が全員新しい入居者のためご近所付き合いがしやすいという声もあります。
《ご近所付き合い》から見るマンション
基本的にはご近所付き合いは薄い傾向がありますが、マンション内の理事会や自治会が輪番制で回ってくることがあり、役員に任命されている期間はそれらの会議や行事に参加する必要があります。
マンション内に子供会がある場合、参加すると子供を通じたお付き合いや行事参加が増えます。
なお、壁一枚で上下左右の住戸と接しているため、騒音問題などでトラブルに発展する可能性もあります。
また、タワーマンションでは、住居の階層差がそのままママ友間のマンション内格差となり、住みにくく感じるケースもあるそうです。
ライフスタイルを理解して相性の良い物件タイプを選択しよう
ライフスタイルを基準に一戸建とマンションを比較してみましたが、あなたはどちらがピッタリだと感じましたか?
それぞれに良い面とマイナスな面がありますが、自分に合うポイントが多いものが、相性の良い物件だと言えます。
理想の暮らしを具体的に思い描きつつ、シミュレーションしてみると、より相性の良い物件に気づきやすくなりますよ。
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